2011年10月3日月曜日

東京旅行、SCAJ展示会の見学 その3

3回目の投稿です。やっと、展示会2日目のジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)の決勝についてです。
まずは、どんな競技なのかご存知ない方がほとんどと思いますので、概略だけサクっとご説明します。
各バリスタが、競技時間15分間に、エスプレッソ、カプチーノ、シグネチャードリンクの3種類各4杯を作成配膳し、審査員にスペシャルティーコーヒーのすばらしさをドリンクの説明とともにプレゼンするというものです。
基本となる抽出技術の確かさと、自分の言いたいことを表現する力や工夫が必要です。
数年前は、ドリンクの作成(抽出技術)に注力していてプレゼンのほうはあまり上手くないという印象でした。時間内に計12杯のドリンク作成することで汲々としている印象かな。
しかし、今年の競技をじっくり観戦させていただいた感想としては、ドリンク作成力は拮抗しており、自分の言いたいことを上手く伝えられるか、話題としている内容に価値や説得力があるのかが優劣を決める一番の要因になっていたと思います。また、全選手の競技レベルがとて高くなっているのに驚きました。
この大会の優勝者は、世界大会(WBC)へ日本代表として出場することが決まっており、世界的にバリスタの表現力を重視する審査傾向なのでしょう。動画サイトを検索するとWBCの競技を見ることができます。英語なので100%はもちろん判りませんが、言いたいことはなんとなく判るし、すばらしい手際でドリンク作成とプレゼンを進めていきます。
今まで日本人は最高2位なので、優勝できる人を選出しようとしている大会主催者の意図がわかります。
で、結局の結果は以下のとおりとなりました。正式発表は、SCAJのHPにあります。ここです。

優勝  鈴木 樹      有限会社丸山珈琲 リゾナーレ店          山梨県
2位   斎藤 久美子   有限会社丸山珈琲 ハルニレテラス店       長野県
3位   岩瀬 由和    レックコレクティブ株式会社 レックコーヒー    福岡県
4位   山本 知子    株式会社ヒサシヤマモトコーヒー Unir(ウニール) 京都府
5位   内部 利夫    株式会社ヒサシヤマモトコーヒー Unir(ウニール) 京都府
6位   岡田 章宏    小川珈琲株式会社 三条店              京都府

優勝された鈴木バリスタは、昨年に引き続きの優勝で連覇は初めてのことだと思います。
鈴木バリスタが行った数キロ離れた2ヶ所の農園で豆の味の違いを強調されたプレゼンは、スペシャルティコーヒーの一番の魅力である風味のユニークさをもっとも端的に表したものだったと思います。

私ごときがどうこう言える立場ではありませんが、尊敬の念から書かせていただきます。
決勝で競技されたバリスタさんたちは皆さんすばらしかったです。お疲れ様でした。
鈴木バリスタには、世界大会での活躍を期待しております。前回大会は5位をとられたので今度は優勝!

競技会場です。3台のエスプレッソマシンがあり、順々に競技が行われます。



たぶん優勝された鈴木バリスタです。審査員がいっぱいでなおかつカメラで緊張するだろうな。
競技されていたことそのままが、自分の営業に活かせるわけではありませんが、無駄のないオペレーションとか、お客様との接し方は参考になりました。
少しでも、今後のサービス向上につながれば見に行ったかいがあったと思います。

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